精神行動科学
代表者名
イノベーション的研究の実績
- 幼児専用脳磁図計にて広汎性発達障害児を含む200人以上の就学前幼児からデータを収集広汎性発達障害に特徴的な脳機能の特徴を発見した。
- 統合失調症で変化が認められる大脳皮質の抑制性介在ニューロンのサブタイプに、電位依存性カリウムチャネルサブユニットをコードするKCNS3遺伝子が特異的に発現すること、そして、KCNS3の発現が統合失調症の大脳皮質で低下していることを見出した。
予定研究テーマ
- 幼児専用脳磁計を用いた脳機能の計測を、安静下および高次認知機能課題下で用い、自閉症スペクトラム障害の脳機能の特徴を可視化し、病態生理の解明を行うと同時に早期診断や療育効果の判定システムの構築に役立てる。
- ヒト死後脳組織を用いKCNS3遺伝子によりコードされるタンパク質の局在や量の統合失調症における変化を明らかにする。作成が進んでいるKCNS3ノックアウトマウスの脳活動や行動の評価をおこない、高次脳機能とそれを支える抑制性ニューロンの機能におけるKCNS3の重要性を証明する。以上より、統合失調症の病態におけるKCNS3の重要性を確立し、KCNS3を標的にした治療法の開発につなげる。
国内外の協力機関
- 浜松医科大学精神科
- 大阪大学工学部
- オーストラリア:マッコーリー大学脳研究所
- カナダ:モントリオール大学精神科
- アメリカ:ピッツバーグ大学精神科